告げた時、恋人は驚いた顔をしていた。
そのあとに泣いてくれた。
この人と付き合っていてよかったと思った。
ただ、やはり、失明という言葉が強い気がしたので、
必ずしも失明するわけではないことと、
仮に失明するとしても、猶予期間があることを伝えた。
ちょっとは落ち着いてくれたのかな。
正直に言えたのは、
恋人にも持病があるからかもしれない。
それを知らなかったら、自分は素直に言えただろうか。
「コンタクトを止めたら?」とか、
「部屋のエアコンを直さないとね」とか、
いろいろ提案してくれた。
優しいな。