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視覚障害者専用のグループホーム

投稿日:2021年12月22日 更新日:

緑内障がわかってから7日目。
くよくよしてもしょうがないのだが、
ついつい緑内障のことを考えてしまう。

緑内障は失明をする可能性のある病気だ。
失明した後の生活を現実に想像するのは難しいが、
不可能になることが一気に増えるのは間違いないだろう。

例えば、足が不自由になる場合と、
目が不自由になる場合の違いを考えてみる。

(失明した場合には、おそらく、点字が読めないであろう自分には、)
全てのことを耳で聞いて理解しなければならないし、
文字で自分の意思表示をすること、
つまり、書類手続きはどうにもならないのではないか、という気がする。

(これは、困難さの性質の違いを書いているだけであって、
足が不自由になることが困難でないと書いているわけではない。)

想像するに、失明をしたら、
行政の助けを受けずにはいられないのだろう。
そして、行政であれば、
失明後の世界を理解するのに手助けとなる情報を提供してくれるかもしれない。

ということで、役所のウェブサイトを調べてみたが、
失明をした時にどの窓口に相談すればいいか、
いまいちわからなかった。

思い切って役所の出張所に行ってみた。
定年間近くらいと見受けられる年配の男性職員が対応をしてくれた。
「介護、障害、福祉などについて相談したいが、
役所のウェブサイトではどこに相談していいかわからなかった」
と告げた。
予想通り、怪訝な顔をされた。
一見して健康そうな30代がそんなことを言ったら
怪しむのはある意味当然か。
出来れば言いたくはなかったが
「失明する可能性のある病気に罹患したので、
目が見えるうちに出来ることをしておきたいと考えている」
と理由を説明した。

年配の職員は丁寧に役所の本庁の相談窓口を説明してくれ、
パンフレットも渡してくれた。
日本の社会保障制度は、
社会保険、社会福祉、公的扶助、公衆衛生
の4つの柱から成り立っていると習ったなと思い出したりした。

同日に本庁に行く時間的余裕はなかったので、
家に帰って、頂いたパンフレットを読んでみた。

社会保険のうち、
介護保険は、基本的には老齢介護、
つまり、65歳以上の介護を想定しているものだとわかった。
(40歳以上で、一部の病状を除く。)
そんなことも知らなかったことを知る。
失明をしても、介護保険から介護を受けられることは無いようだ。

社会保険のうち、
年金保険の中から、障害者年金を受けられるようだ。

また、社会福祉として、
身体障害者福祉法に定める福祉を受けられるようだ。

失明をした時のことを想像してみると、
そもそも生活ができるのかと不安になる。
お金の管理、ガスや火の管理、食事、掃除、
全てが不安だ。

基本的には、一人で生活をするのが好きだが、
失明状態を想像すると、
ひとりで生活をする不安の方が先に立つ。

また、家族・恋人に迷惑をかけないように、
生きなければという気持ちも強い。
「迷惑をかけないこと」と「生きること」を両立させなければ、
家族・恋人の負担になってしまうだろう。

パンフレットを読むと、
障害者用の施設やグループホームというものがあるようだ。

非常に勝手な印象で、
闇金ウシジマくんの影響が強いのかもしれないが、
施設には、
職員から入居者へのいじめ、
入居者同士のいじめがあるイメージがある。

特に、視覚障害者だと、
周囲との違いで苦労しそうな気がする。

それに、施設に入居すると、
お金が足りるのかという不安もある。

そんな風に考え、視覚障害者専用の施設を検索してみた。

以下のような、いくつかのグループホームを見つけることができた。

・こいこい(愛媛県松前町)
https://www.fnn.jp/articles/-/132999
https://www.yomiuri.co.jp/local/ehime/feature/CO048711/20210902-OYTAT50042/
https://www.yomiuri.co.jp/local/ehime/feature/CO048711/20210904-OYTAT50039/

・イーハトーブ(千葉県船橋市)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211202/k10013370691000.html
http://narashino-ajisai.com/free/grouphome

・ビリーフ(神奈川県平塚市)
https://www.nhk.or.jp/heart-net/article/224/
http://belief.jp/grouphome.html

いずれも、視覚障害者とそれ以外の障害者の軋轢を避けるため、
視覚障害者専用にしているようだ。
そして、いずれも、障害基礎年金の月額(約8万円)におさまるような
利用料の設定にしているようだ。

これらのグループホームを検索して見つけることができた時、
ほんとうにほっとした。
緑内障を知ってから、
ずっと得ることのできなかった安心感を得ることができた。

自分は、初診時において、厚生年金被保険者なので、
仮に障害年金を受給する際は、
障害基礎年金より額の多い障害厚生年金を受給できるので、
グループホームの利用料は賄える可能性が高い。

これらのグループホームを利用させてもらうことができるのならば、、
家族・恋人に「迷惑をかけないこと」と「生きること」を両立させることができる。
家族・恋人の負担にならずに済む。
心から安堵して、
この日は久しぶりに熟睡できた。

こういったグループホームの運営者には感謝が絶えない。
行政からの助成等もあるのだろうか?
そうであって欲しいし、そういった助成をする行政にも感謝が絶えない。
視覚障害者専用のグループホームはまだ少ないようだが、
ニーズは多い気がするし、もっと増えるとありがたい。

上記のグループホームの記事の中で、
運営者であり、視覚障害者でもある金村厚司さん。
困難に負けない行動力と、
視覚障害者の仲間への思いやりの心に、
頭が下がる思いだ。

今はまだ障害者ではないが、
障害者予備軍の一人になった今、
世の中の見方が変わる。
障害者に冷たそうな人が多い世の中では、
比較的、理解のある方なんて勝手に思ってたけど、
全くそんなことは無く、

自分の想像力の貧困さを思い知る。

役所のウェブサイトに、
障害者向けのパンフレットのPDFは掲載されていたけど、
介護保険のパンフレットのPDFは掲載されていなかった。
障害者向けのパンフレットも、
パンフレットの名称を知らなければ、
やや探しにくいように思った。
障害の特性や、必要な介護の状態によっては、
外出できない方も多いので、
こういうところから改善されるといいのかもしれない。
行政も民間と同じく、人でも予算も足りないのだろうけど、
有権者かつ納税者の戯言です。

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名前:
ぐらこ

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30代で緑内障になっちゃった日々の記録です。